未来につながる試験

部屋に吊るされた点滴

まず始めに、決して安易に勧めるものではない、ということをおことわりしておきます。 臨床試験、と呼ばれるものがあります。 新しい薬や治療法の効果や副作用、安全性を、協力者である複数の患者さんに施し検証することで確かめるものです。 専門医と相談し、精密な検査を受け、協力者の条件と患者さんの病状が合えば参加することができます。 しかし、新しい治療法ですから当然リスクがあり、既存の治療法とあまり効果が変わらなかったり、思わぬ副作用や影響があったりというようなことも考えられます。 また、特別な事情がない限り、決められたスケジュールに従わなければなりません。 専門医の説明を十分に受け、じっくりと考えて決めることが重要です。

つい先日、国立循環器病研究センターが、心臓から分泌されるホルモンを肺がん手術を受ける患者さんに投与し、肺がんの転移を防ぐ効果があるか確かめる臨床研究を行うとの報道がありました。 また別の報道では、10年ほど前より、マイクロRNAという物質が研究者の間で注目を集めているそうです。 マイクロRNAはその名の通り極小RNA、つまり短いRNA. そしてRNAは遺伝情報を伝えるDNAを言わばコピーしたものです。 マイクロRNAはそのRNAの断片のような形をしています。 アメリカの研究では、そのマイクロRNAが、癌の転移が比較的少ない患者さんの癌細胞の中に多く存在していたというのです。 そして、癌の転移が広がってしまった患者さんの中には少なかったと発表されています。 2014年よりは、国立がんセンターなどを中心に、血液中のマイクロRNAの量から癌の早期発見をするための研究が始まっています。 2012年の実用化を目指していると言います。 癌を早期発見する新たな診断法、癌を縮小し転移を防ぐより効果的な治療法の登場を待ちたいと思います。